2023/02/25 酷道308号暗峠を歩く

,酷険道走行会

ちょっとした用事で大阪に行ったのでついでにずっと行きたかったR308暗峠にチャレンジ

20年越しの夢だったかしらね

そうだね。免許取り立ての頃に見たとある酷道サイトを見て以来一度は行きたいと思っていた場所だね。まだ20世紀のころだよ

そうね…もうそんな昔になるのね

額田駅からスタート

暗峠は大阪と奈良を結ぶ全長6.5kmほどの酷道
アクセスには大阪側と奈良側と選ぶことが出来るけど、今回は大阪側からチャレンジするよ

確か大阪側の方がきついのよね。わざわざきつい方から登ったのね

理由はいくつかあって、疲れ切る前に登り切りたかった、一方通行区間があるから車だと大阪側からはR308をトレースしきれない、登りより下りの方が足へのダメージは大きいから下りが楽な方がいい、あたり

登りより下りの方がきついのね…ちょっと意外ね

登りは純粋に筋力の問題だけど、下りは重心を下ろした衝撃を支えるから、気がつかないうちに関節への負担が増えたりするんだよ。

そういうものなのね…

近鉄の額田駅。ここから歩く

大阪側は額田駅からスタート
駅前にスーパーがあるので非常食と飲み物は確保しよう
あとトイレも駅で済ませておこう

山中だとトイレもないでしょうしね

額田駅前の看板

駅前の地図看板でざっくり確認。
上下に伸びる赤線を歩く

割と近そうだし結構楽かも…って思ってたのよねこの時は

10分も経たないうちにその幻想は打ち砕かれたけどね

近鉄奈良線から伸びるR308

線路沿いに南下するとR308との交差点につく

このあたりはまだ、普通の住宅地ない生活道路と言った雰囲気ね

このあたりから酷道の雰囲気が出てくる
R308の矢印がどう見ても小径を指している

酷道名物、生活道路より狭い国道…

こう言うの見るとテンション上がってくるね

それはご主人様くらいよ

登り開始

登り始めからかなりの角度

先ほどの分岐から100mも歩かないうちにR308はこうなった

結構な勢いで登るのね

しばらくこの看板を追いながら歩く

ここの傾斜はこんな感じ
住宅地にしてはもう十分に急な坂なんだが、R308では最弱…

まだ住宅街なのにこの有様である

さらに100m位でこうなり…

住宅地終盤の傾斜

住宅地の最上部あたりではこうなる

これ、下向いて撮ってるわけじゃないのよね?

内蔵の水平儀で水平取りながら撮影してます。
つまり目線の高さ

もうこの時点でだいぶ後悔してたでしょ

ここまで来るのに10分程度、とんでもないところに来てしまったと思ったw

大阪の街がよく見える

背後の風景がいいわね

住宅地内からは大阪の街がよく望めるポイントがいくつかあって、見晴らしよかったね

大阪の街が一望できた

夜景が映えそうな場所ね

夜中にここまで来たいか?と言うのはあるけどね

酷道脇には渓流が流れる

住宅街をすぎると、暗峠付近から流れる渓流沿いに進むのね

車で来たら止める場所もほとんどないからあまり見られないと思うけどね
歩きで良かったと思う一時だね

酷道脇を遊歩道があるのでそちらに行ける道らしい

R308の大阪側の両脇は公園になっていて、遊歩道も整備されていたりとちょっと酷道のイメージとは違う環境だったりもするので、遊歩道をハイキングのイメージで放浪するのも楽しいかもしれないね

そうね、そっちの道の方が楽そうだったし…

…上から眺めててそれは思ったよ…

このあたりの傾斜はこんな感じ
まだまだ序の口である

道はほぼ一本道でわかりやすいし、要所に案内表示もあるから自分がどのあたりにいるか把握しやすくていいわね

疲労度の割にまだ200mしか進んでねぇ…って言う絶望感もセットでな!

上下を目線の高さに合わせて撮る。ものすごい傾斜角

とにかくひたすら登るわね
平坦な場所がないわ

だからちょっとその辺で休憩、って言うわけにも行かないんだよね。
斜めに休憩すると足が帰って疲れたりもするし

この先に橋が見えるわね

橋なら平坦だし座れなくても多少休憩できるね

橋の下には見事な渓流
このあたりの傾斜はこんな感じ

渓流がかなり下を流れてるわね…

渓流も滝があったりと決して緩やかじゃないんだけどね
橋とR308の勾配比較を見てみるときつさが解ると思うんだけど、このくらいの勾配が延々と3km続くと思ってもらっていいと思う

もうここまで来たら悟りが開けるわね

黙々と足を前に出して進む

最大傾斜区間へ

車が下ってきた。

R308は意外と交通量がある。道幅はそこまで狭くはないけど、離合する場合は必ず登る方が道を譲るんだそうだ

それはどうして?

下る方はバックで登ることになるんだけど、車種によっては勾配がきつすぎてバックで下がれないかららしい

あー…わかるわ…

修行場への入口

修行場…

そういえば道沿いにお寺が多いわね

それも真言宗だね
昔は高野山へ向かう街道の一部だったのかもね

観音様が見えた

昔も今もちゃんと祀られているのはいいことね

そうだね。
失礼のないように登っていかないといけないね

バイクが下りていった

数少ない平らな場所があるところで休憩しましょう

本当にこの道を歩いてると、平らな場所が貴重に思える

この標識が結構頼りになった
きつい登りが続く

幸いなのは路面が悪くないことね

そうだね、酷道にしては整備されているといってもいいと思う
コケもないし、ヒビもない

見下ろすとこんな感じ

ただこの勾配がきついね。
イン側だと落ちるような錯覚あるんじゃないだろうか

ここが有名ポイントの最大傾斜の場所

ご主人様、見えたわ

おーう…ここがあの有名な傾斜角31度ですか…

上側の橋の高さと欄干の傾きがエグい
ヘアピン一個でこの高度差
カメラの水平儀で水平出して撮影。もう笑うしかないこの傾斜

すごいの一言ね

何台かここですれ違ったり追い越されたりしたけど
通ってる風景がすごいのなんの

下っていく方はそのままずり落ちていくんじゃないかって位傾いてるし…
登っていく方は止まったら発進できなさそうな

とまるんじゃねぇぞ…

暗峠へ

今日一番の目的を達成できたので、後は峠を目指すだけ

実際にここまで来られたら登りの2/3は消化したようなものだからずいぶん気持ちが楽になるわね

ただこのあたりは携帯の電波入らんのでそこが不安になる

Twitterに投稿できなくて悲しそうだったわね

道の脇にはせせらぎが
案内板

この案内板はだいぶ助かったわね

現在位置わかったからね。そしてもう3/4位歩いたのもわかった

いつまで続くのかわからない登りは疲れるし、よかったわね

弘法の水の祠

こちらも有名な弘法のお水
お水はそのままでは飲めないので煮沸してから飲もう

しっかりとお奉りされてるいい場所ね

ぱっと視界が開けると棚田が

弘法のお水をすぎると程なく視界が開ける
峠が近い印だね

ここから縦走歩道へ分岐するようだ
左側がR308。気温3度だった

さすがに寒かったわね

途中から冷えてきたなあとは思っていたけど3度は思わなかった
やっぱり山の上だねぇ

有名な場所の一つ。左側がR308

ここも有名どころね、もっと麓の方にあるのかと思っていたわ

そうだね。南生駒側にあるのかなあって思ってたけど、こんな上の方だったんだね
まぁ初見だと左が順路とは思わんだろうなあw

そうねw今はまだ柵も看板もあるからまだわかりやすくなってるけど

これで終わりかと思ったのだが…

もうちょっとだけ続くんじゃあ

この先にもう一息の登りがあるのね…あ、アレは!?

めっちゃ警戒された

にゃんにゃん!

あ、沙枝さんが壊れた

ほーらこっちおいでーこわくないにゃー

いやめっさ警戒されてるし…あ、ぬこ様行っちゃった

癒やし…私の癒やしが…

今度ネコ喫茶にでも行こうな…

ここが最後の登り

さてにゃんにゃんの先はまた軽く登りがあって
そこを越えたら暗峠に到着

暗峠に到着
暗峠の奈良側
大阪側、車と道幅に注目
暗峠の石碑
暗峠の石碑

暗峠は昔の街道を忍べる石畳の道で、幅も狭いが、集落もあり酷道の峠としては結構ひらけた雰囲気に感じたかな

ああ、ついたのね…お疲れ様

あ、戻ってきた。落ち着いた?

落ち着くもなにも私は普通よ?

にゃんにゃん…

(すっと大剣持ちだし)ご主人様何か言ったかしら?

いえなんでもありません

よろしい

お昼ご飯はカレー

もう正午を完全に回っていたので、峠にある茶屋「すえひろ」さんでお昼ご飯をいただきました

カツカレーを注文
カツはさくさくに揚がっていた
ジャガイモの甘味が感じられるおいしいカレー
サラダにはやはり赤いあいつが
コーヒー大変おいしゅうございました

こう言うところでおいしいご飯が食べられるのはありがたいわね

本当に、お店の人に感謝だよ

カレーはジャガイモが溶け込むくらい煮込まれて、キノコや他の野菜もたくさん入ってて野菜の旨みを感じられる味ね

辛さはかなり控え目だから、登りに疲れてもスッと食べられる

お店のお庭は綺麗だった

お庭の雰囲気も良かったわね

雰囲気の良さに釣られて庭の席に座ってしまって気温3度の中ご飯食べることになったけどね

まぁそれもいつものことね

奈良側へ下る

ここから南生駒に下っていく

下っていきます

アンダーパスの存在感すごいわね

これも暗峠の特徴だね

暗峠の茶屋
暗峠へ進むR308
暗峠の南生駒側には棚田が

アンダーパスを抜けると視界が開けるわね

生活の中心は奈良側って感じがするね。
さっきの茶屋さんの他にこのあたりにももう一件食事できるところがあるんだけど、そこには酷道マニア推奨グッズが売ってます

念願の酷道ステッカー

R308の酷道ステッカーね

ちゃんと「酷道」なのがいいね

南生駒から奈良側を一望できる

雄大な景色ね!

奈良方面を一望できる眺め、これはいいね

こう言うのを見られるチャンスがあるから山登りはいいわね

全く以てその通りだね

おそらく、左側の狭いコンクリート部分が元々の道幅

さて生駒側なんだけど、こっちはだいぶ改良が進んでいるらしく、道も結構広めになっていて、歩きやすい道だった

この舗装が違うところが昔の道との境ね

そうだね。左側の方が旧道だと思うよ

南生駒側は見事な棚田が
鶏が放し飼いに
だいぶ下りてきた

ただまぁなんというか、酷道マニア的には物足りないんだよね…

そうかも知れないわね。
最初に濃い方行っておいて良かったわね

そうだね…こっちだとモチベが続かなかったかも…おおおお?

おにぎりとコーナーミラー付で旧道区間が残っていた

おにぎり付の旧道じゃないか!

あら、綺麗に残ってるわね

これいいね!しかも車は入れないけど人は入れる!
奥にミラーも残ってるじゃないか

かつてを思い出せる旧道区間

いいねぇ…酷道たるものこういう趣でなくては

途中に祠があったから、そこをお奉りするためにこの区間は残されたのかしらね

そうだろうね。実にいい場所だ

道幅はだいぶ広く改良されている
ここまで下りてきたらもう少し
南生駒側の山越え区間末端のため池
下りてきた方を振り返る

…何かコメントないの?

これだけ改良されてしまってると、うん結構急な坂だったね、位しか感想が出てこなくて

ま…まぁ確かに大阪側通った後だとそうなるわね…

このため池まで来たら急坂区間も終わって住宅地内の生活道路になります。
ここから南生駒駅までだいたい10~15分程度かな
全行程は食事の時間も入れてだいたい3時間前後で歩けました

アップダウンの割には速かった方かしらね

そうなのかな。ナビだと2時間半だったんでまぁほぼほぼ時間どおりに歩けたかもね

今度はバイクでも行ってみたいわね
今回は体力的な意味でもお疲れ様

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